研修制度を使って、農家を目指す
研修制度を使って、農家を目指す。
真庭市では新規就農者さんを応援する研修制度・補助金が揃っています(研修制度はぶどう・トマトに限る)。
就農希望者さんが農業をはじめるには、技術や知識が必要となります。真庭市は、岡山県・JAなどの関係機関と連携して、支援体制を整えています。とくに真庭市ではぶどうとトマトを中心にサポートを行なっています。
具体的には最長2年間、年間最大150万円の支援が受けられます。年齢などの条件(詳しくは下記)はあるものの、真庭市が指定する研修先で、安心して研修を受けることができます。そのほか、就農後の各種補助金(要件有)や農家さん同士の情報交換の場など、農業だけではなく、暮らしそのものをサポートする体制が整っています。まずはTOPページの「農家になるためのステップ」イラストをご覧ください。
情報収集
農業のこと
「農業で暮らしていきたいな」という思いを実現するため、まずは情報収集からはじめましょう。下記で紹介するWEBサイトや相談窓口に連絡してみるのもおすすめです。どんな作物を育てたいのか? どんなふうに農業で暮らしていきたいのか? 不安に思ったことは早いうちに調べて、不安を解消しましょう。
お金のこと
農家をはじめる上で、そもそもどれぐらい稼げるのだろう。どんな支出や経費があって、どれぐらいの売上になるのだろう。初期投資は? 人件費は? 品目や規模に応じてある程度の試算がありますので、まずはリアルなお金のことを知ってください。よく言われるのは、まず年間生活費の2~3年分を自己資金として用意することです。
移住のこと
当然、移住にも関わってきます。自分の育てたい作物に合った条件から考えていくのもひとつですが、せっかくなので、生活インフラが整っているところがいいのか、里山の自然豊かなところがいいのか。農業という視野だけではなく、広く「これからの暮らし」をしていくため、自分はどんな暮らしがしたいのだろう、と移住についてもイメージを膨らませてください。
準備をはじめる
農業:見学・体験してみる
情報収集をしたら、実際に現地へ行ってみましょう。ぶどう・トマトを育てたい方には「就農オリエンテーション」という現地見学会が年に2回開催されています。まずはそちらにご参加ください。その後、1ヶ月間の「農業体験研修」がありますので、農家としての生活を体験してください。
お金のこと:資金の準備・計画をしよう
情報収集や見学・体験を経て、初期費用はどれぐらい必要なのか。はじめるための自己資金の確認と、もしお金を借りる場合は、どこでどうすれば借りられるのかの確認が必要です。そしてどのような営農計画を立てれば返済していけるのか。無理のない資金計画を立ててください。
移住のこと:現地へ行ってみる
見学・体験と合わせて、真庭市がどんなところかも確認しておきましょう。気候や市街地との距離感、生活のインフラ(スーパーや病院、金融機関など)など。実際に自分が住んだときに暮らしやすいか、「生活者の目線」でまちを見ておくことが大切です。「真庭市交流定住センター」など、移住窓口を覗いてみるのもおすすめです。
実際に動き始める
農業のこと:研修を受ける(新規就農の制度を活用して進む場合)
1ヶ月間の「農業体験研修」を終えたら、いよいよ「農業実務研修」になります。最長2年間、年間150万円の支援を受けながら、先輩農家さんや会社の圃場で農業技術の習得に励みます。そのほか、各種講習会なども開かれており、ほかの農家さんと交流を深めたり、農業に関するさまざまな知識が得られます。
※農業体験研修終了後、必ず当該地域での農業実務研修に進むわけではなく、就農地または作目を変更する場合には、もう一度新しい産地で農業体験研修から始めることになります。
お金のこと:必要であれば、お金を借りる準備をしよう
農業実務研修と並行して、お金のことも考えはじめましょう。もしお金を借りる場合は、日本政策金融公庫の「青年等就農資金」をおすすめしています。機械や施設などの取得、営農資金に充てることができ、無利子で5年間据え置きです。返済期間は最長12年間。条件は認定新規就農者という新規就農後、5年目に農業だけで所得(売上-経費)が200万円以上となる「青年等就農計画認定申請書」を作成し、認定を受けた者になることです。農業実務研修中に「JA 晴れの国おかやま」と相談する機会が設けられています。
移住のこと:住む場所を決めておこう
農地の取得と合わせて、住む場所を決めましょう。取得する農地から近いほうが望ましいですが、お子さんがいらっしゃる場合は学校との距離や、スーパー、病院などの距離も考慮するのがおすすめです。「農業実務研修」中に、地域の人との繋がりで紹介してもらうこともありますが、「住まいる岡山」など物件情報を確認しておきましょう。
農地を探す
日あたりや水はけ、獣害の有無などを考慮して、農地を探してください。「農業実務研修」中に、人との繋がりで紹介してもらえる場合もありますが、なによりも信頼関係が大切になります。農地を借りるにも農業委員会への許可申請などが必要になりますので、農地の所有者と信頼関係を構築しつつ、各地区に農業委員さんがいるので相談してみましょう。
新規就農後
新規就農後も「新規就農者育成総合対策事業(経営開始資金)」という補助金があります。新規就農後5年目に、農業だけで所得(売上-経費)が200万円以上となる目標を立て、「青年等就農計画認定申請書」を作成し、認定を受けることが条件で、最長3年間、年間150万円の制度です。「農業実務研修」と合わせると、最長5年間で年間150万円の補助となります。そのほか、機械や施設の導入に関する補助金もあります。真庭市役所の農業振興課にお問い合わせください。
また、就農は「暮らし」と密接に関わっています。ですから「人との繋がり」も大切にしてください。たとえば、移住した集落での挨拶まわりや田畑まわりの挨拶。こまめな草刈りもおすすめしています。そうした人間関係を良好にしておくと、「農地を広げたい」と思ったときに比較的スムースになります。